2014年6月22日日曜日

フィリピン社会で10代で子供を産むという現実についてのレポート。"Masarap na Mahirap": Buhay ng mga Batang Magulang


フィリピン国家統計局によると2000年から2013年の間にフィリピン国内における十代の妊娠発生率が60%以上上昇した。若者の性にまつわる研究(YAFS4)は1020万人と言われる15歳から19歳までの人口の内、約11%の114万人が既に母親だと言う。

フィリピン社会で10代で子供を授かるという事は、何を意味するのか、それは、彼らの思春期の終わりと共に子育てが始まるのか?

ジャーナリストの卵が、フィリピン国内での恵まれない妊娠率増加についてレポートする。取材対象は2014年5月に子供を授かったJocelle19歳(母)Rufino20歳(父)を取材対象に彼らの妊娠発覚から「親」という存在になるまでの心の変化などが綴られた。









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 確かに、フィリピンでは10代で妊娠、そしてシングルマザーというパターンは、よく聞く話。男が逃げちゃうんだってさ。KTVで働いていたり、場末のGROやエルミタなどで援助交際する若いフィリピン女性の多くは子供がいると言うのは、ある意味デフォルトと言っても過言ではない。

レポートを読んで思い出したのがマニラに留学していた学生時代。


 20年位前に、留学していた時、大学にて、あれ?あの娘、最近見ないな〜消えちゃったな〜、と思っていて、ほかのクラスメートに聞いたら、あの娘は妊娠したんだよ〜と言われ、ヘーそうなんだ。。と思っていて、次のセメスターに大学で、その娘を見かけ、あれ休学してたの?なんて聞くと、「うん、出産してた〜」との答えに「あ、聞いた聞いた、赤ちゃんどうなのよ?でも、赤ちゃん誰が世話してんの?」って聞くと、自分の母親だよ、って答える。「んで、お前、結婚したのかよ?」って聞くと、してない〜彼氏はどっか行っちゃったよ〜最悪〜。紹介して〜。なんて会話はそんなに抵抗なくしていた気がする。


 前途のクラスメートは、ある程度、経済的に余裕がある(決して金持ちではないと思うけど)背景があって、母親は出産後すぐ学業に復帰、おそらく赤ちゃんは、母親とベビーシッターが世話をして育て上げて、大家族主義のフィリピンでは、「よくある話」と行ってしまえば、よくあるお話ですね。



 しかし、昨今、日本では、特に10代や20代前半のシングルマザーが貧困に陥っているという。家族という存在も希薄の中、時給1000円の非正規雇用では、どうにも、生活が成り立たずに、託児所つきの風俗店に駆け込むケースなどはNHKのクローズアップ現代が報じてから有名な話となった。


 家族という保険があるフィリピン。それだから大丈夫あるから、という訳ではないですが、「家族」は社会生活を営む上で、最小かつ最も基礎的な集団。その関係が希薄な日本より、ある意味、優れたバックグランドではないかと思う。まあ、貧困の程度によるけどね。。。

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